引っ越しそばを配ったり、食べたりする理由と由来とは?食べるタイミングはいつ?
分送、食用搬家荞麦面的理由和由来是?什么时候吃荞麦面?
みなさんは、引っ越しをした時にそばを食べますか?
请问各位,搬家的时候会吃荞麦面吗?
「引っ越したから、引っ越しそばを食べよう!」と、引っ越し当日の夕飯はそば屋さんに行ったり、出前を頼んだりする人は多いのではないでしょうか?
有许多人在搬家的当天会说“今天搬了家,那我们就吃搬家荞麦面吧!”然后晚餐的时候就会去荞麦面馆或者点外卖来吃。
では、なぜ引っ越しそばを食べるのかその理由や由来をご存知でしょうか?
那么,请问大家知道吃搬家荞麦面的理由和由来吗?
また、もともと引っ越しそばは、食べるものではなく配るものだったそうです。
另外,搬家荞麦面原本好像是拿来分送(给邻居)的,而并非拿来食用的。
今回は引っ越しそばについてわかりやすく解説します。
接下来笔者会向大家详细易懂地介绍一下搬家荞麦面。
引っ越しそばとは?
1.什么是搬家荞麦面?
「引っ越しそば」といえば「引っ越し当日に新居で食べるそば」または「引っ越し当日に出前を頼んだりお店に食べに行くそばのこと」と思っている人が多いようですが、本来は引っ越しの挨拶として、近隣に「今後、お世話になります」と挨拶をしながらそばを配る習慣のことをいいました。
说起“搬家荞麦面”,应该有很多人会想到“搬家当天在新家吃的荞麦面”或者“搬家当天点的外卖或者去店里吃的荞麦面”,原本“搬家荞麦面”是指日本人在搬家的时候,向邻居寒暄“今后请多多关照”,并分送荞麦面的习惯。
江戸時代(1603年~1868年)に江戸(東京)で生まれた風習で、しばらくは関東だけの習慣でしたが、いつの間にか日本各地に広まったようです。
这一风俗产生于江户时代(1603年~1868年)的江户(东京),刚开始仅是关东地区的习惯,不知不觉中流传到了日本各地。
現在は引っ越しの挨拶ギフトとして近隣にタオルやお菓子、洗剤、お茶などを配る人も多いと思いますが、昔はそれがそばだったのです。
现如今也有很多人在搬家的时候向邻居分送毛巾、和果子、洗衣粉和茶等物品作为乔迁的问候礼物,而在以前就是分送荞麦面。
そばを配る範囲は「向こう三軒両隣」といわれています。
据说,分送荞麦面的范围是“对面三家和两邻”。
「向こう三軒両隣」とは、自分の家の向かいにある三軒と、自分の家の両隣のことで、ここに大家さんや管理人さんなどが加わります。
“对面三家和两邻”是指,自家对面的三户人家和自家左右相邻的两户,此外还要算上房东和管理人。
現在は集合住宅もありますので、自分の家の上下や斜め上下、世帯数が少ない集合住宅ならすべての世帯などしますが、地域やご家庭によって考え方は様々です。
由于现在也存在集合住宅,所以如果是住在自家上下或斜坡上下住户数比较少的集合住宅的话,就会给每家每户都分送荞麦面,根据地区和家庭不同,其想法也各不相同。
引っ越しそばを配った理由と由来とは?
2.分送荞麦面的理由和由来是?
引っ越しの時にそばを配る習慣は、江戸時代(1603年~1868年)中期頃に広まったといわれています。
据说,搬家时赠送荞麦面的习惯在江户时代(1603年~1868年)中期流传开来。
江戸の庶民たちは隣近所との付き合いをとても大事にしていて、引っ越しの挨拶として引っ越しそばを配るようになったそうです。
江户的平民们十分重视同邻里之间的往来,就向邻居分送搬家荞麦面,以表搬家的问候。
引っ越しそばを配る以前は、「餅」や「小豆粥(家移り粥(やうつりがゆ)といいました)」を作り、引っ越しの手伝いをしてくれた人や、引っ越し先のご近所さんに挨拶として配る風習があったといわれています。
据说在分送搬家荞麦面之前,人们有着这样的风俗:制作“饼”和“小豆粥(称作乔迁粥)”,分发给帮忙搬家的人和新家附近的邻居,以表问候。
しかし、餅や小豆は決して安いものではなかったため、安価で喜ばれるそばが代用として配られるようになったそうです。
然而,由于饼和小豆都并不便宜,于是人们选择了便宜讨喜的荞麦面作为替代,分发给邻居。
またそばを配るのは、「末永くお側(そば)に」や「お側(そば)に引っ越してきました」という洒落や、「そばのように細く長く切れないお付き合いをお願いします」という縁起物としての意味があるといわれています。
另外,据说分发荞麦面还包含着“永远在您身旁”和“我搬来了您的身旁”的谐音之意(日语中“荞麦面”和“身旁”同音),以及“希望我们之间的关系能如荞麦面一般又细又长、无法切断”的吉祥象征之意。
大正時代(1912年~1926年)ごろになると、関東ではそばそのものを配るのではなく、「そば切手」というものを配るようになりました。
到了大正时代(1912年~1926年),关东地区的人们不再分发荞麦面的实物,而是选择分发“荞麦面支票”。
「そば切手」は、そば屋が発行する食事券や商品券のようなもので、そばを食べたい時にお店で使ったり、出前で使うこともできました。
所谓“荞麦面支票”,是指荞麦面店发行的餐券或商品券,人们可以在想吃荞麦面的时候去店里使用,也可以点外卖的时候使用。
引っ越しの時にそばを食べる理由と由来とは?
3.搬家时吃荞麦面的理由和由来是?
その後、引っ越しの挨拶として配る「そば切手」をそば屋で購入するついでに、自分たちが新居で食べるそばを出前で注文する人が増え、次第に「引っ越しそばは自分たちが新居で食べるもの」という考えが広まっていきました。
此后,人们会在荞麦面店购买“荞麦面支票”作为乔迁时的问候分发给邻里,越来越多的人自己也会顺便在新家点荞麦面的外卖来吃,“荞麦面是自己在新家里吃的食物”这一观念就渐渐地流传开来。
また、昭和(1926年~1989年)の初めごろになると、引っ越しそばを近隣に配る習慣は廃れ始め、そばの代わりにタオルや洗剤などの生活用品を配るようになっていきました。
到了昭和(1926年~1989年)初期,向邻居分发搬家荞麦面的习惯逐渐消失,取而代之的,人们开始向邻居分发毛巾、洗衣粉等生活用品。
また、引っ越しの専門業者が出来たのは昭和50年ごろ(1970年代)だといわれています。
另外,据说到了昭和50年(1970年代)左右,日本出现了专职从事搬家业务的人。
それまでは引っ越しというと自分たちで行うもので、親戚や友人に手伝いをお願いしていました。
在这之前,搬家全靠自己,或是拜托亲戚和朋友帮忙。
引っ越しが無事に終わり、手伝いに来てくれた人たちへのお礼として引っ越しそばを振る舞い、自分たちも一緒に食べていたようです。
搬家顺利结束后,为了感谢前来帮忙的人,就招待他们吃搬家荞麦面,自己也就跟着一起吃了。
その結果、引っ越し後の新居でそばを食べる習慣が定着し、次第に、引っ越しをした本人が新居で食べるものを「引っ越しそば」と言うようになったのではないかといわれています。
结果,搬家后在新家吃荞麦面的习惯被固定下来,渐渐地,人们就把搬家后本人在新家吃的荞麦面称作“搬家荞麦面”。
引っ越しそばを食べるタイミングはいつ?
4.吃搬家荞麦面的时间是?
引っ越しそばを食べるタイミングに決まりはありませんが、引っ越し後に昼食や夕食として食べるのが一般的です。
吃搬家荞麦面虽没有固定时间点,但一般是搬完家那天的午餐或者晚餐。
引っ越し先で土地勘などが無い場合、そばをどこで買うか悩んでしまう人もいるかもしれませんが、そばを買ってきて家で調理をするよりも、出前を頼んだり、外食で済ます人も多いです。
有的人对新家附近不熟悉,不知道要去哪里买荞麦面,所以比起买来荞麦面在家里自己煮,也有很多人会选择点外卖或者去店里吃。
引っ越しそばのお返しは?
5.搬家荞麦面的回礼是?
「引っ越しそば」は引っ越しの挨拶として配っているので、貰った場合のお返しは必要ありません。
因为“搬家荞麦面”是以乔迁的问候品分发的,所以收礼的一方无需准备回礼。
また、それ以外の挨拶ギフトを貰った場合も、お返しは必要ありません。
另外,若收到其他的问候礼,也无需准备回礼。
引っ越しの挨拶ギフトを送る場合は、「粗品」として熨斗(のし)をつけます。
赠送搬家的问候礼时,需要附上礼签作为“粗品”。
その際の熨斗は、「何度あってもおめでたい」という意味のある赤白の水切りを蝶結びしたものを選びます。
这时的礼签,要用红白水剪成蝴蝶结的礼签,带有“无论发生什么都十分感谢”的含义。
また、乾麺の引っ越しそばを挨拶ギフトにする場合も同様「粗品」として熨斗をつけます。
此外,把干荞麦面作为搬家问候礼物赠送给他人的时候同样也需要附上礼签作为“粗品”。
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